Bus in downtown

6. 帰国編 (7/28〜7/30)

●サンチアゴ市内観光ふたたび

Market in Santiago El Coloradoのスノーボードで撃沈した翌日、飛行機が出るのは夜なので、たっぷり一日残っています。さすがに遠出もできないし、最後の日はもう一度ゆっくり市内観光をすることにしました。ホテルに荷物を預けてさあ出発、と思いましたが、「夕方まで荷物を預かってくれ」がなかなか通じません。辞書を出して「預かる」とか「夕方」とかを指差してみたりして、どうにかわかってもらったようで、身ひとつになって街に出ました。まずは市場に向かってみます。

特に何か珍しいものがあるわけではないのですが、やっぱり市場の賑わいというのは、その街らしさが出ていて良いものです。いろいろ見てまわると、ちょっとしたカウンターのようなところで軽い食事をしているお店があちこちにあります。で、そこでみんなが食べている鶏のスープのようなものが、なんとも美味しそうに見えます。そういえば、これまで南米らしい料理ってあんまり食べてないし、ここはひとつチャレンジしてみようか。とはいえ、言葉の通じない国で、いきなり市場の屋台に入って注文するのはちょっと勇気がいります。店の壁には"Caldo de Pollo"と書かれていて、どうやらみんなが注文しているのもこれのようです。意を決してパイプ椅子に座り、「カルド・デ・ポジョ、ポルファボール」と言ってみました。どうやら通じたようで、すぐにスープ皿が目の前に置かれました。さっそくトライ。うーん、確かに鶏の味は出ているんだけど、なにしろ塩辛い。それに脂もけっこうギトギトです。最初のひ一口は美味しかったんだけど、途中からちょっときつくなってきました。面白い経験ではあったけど。

Santa Lucia その後は自然史博物館へ。しかしこれはちょっと失敗だったかも。説明文がひとことも理解できない博物館ってのは、けっこうつらいです。なんか動物の剥製とか化石のようなものとか昔の人の道具とか、いろいろ展示してあるのですが、なにしろ詳細がわからないので、スタスタとあっという間に進んでいってしまいます。途中、南極に関する展示のコーナーがあって、ここは地図が多いのでちょっと理解できて、じっくり見てしまいました。日本にいると気付かないけど、チリって南極にとても近い国で、南極の領有権とか調査権とか何かわからないけど、けっこう重要な政治課題になっているようですね。

博物館が終わったら、あとはもう行くところもないので、お気に入りのサンタ・ルシアの丘(左の写真)に戻ってきたりして、市内をブラブラ散策します。刺激たっぷりの南米旅行の最後が、こんなふうにまったりとした時間になるというのも、それはそれでいい感じです。飛行機の出発まではまだ時間がありますが、余裕を持って空港行きのバスに乗ることにしました。

空港でチェックインをすませ、財布を見るともうチリ・ペソは全然ありません。我ながらうまく使い切ったもんだと悦に入りながら出国手続きへ。するとそこで「出国税○○ペソになります」。クレジットカードでは払えないようで、やむなく両替所にいって、100ドルのトラベラーズチェックを換金。幸いドルで受け付けてくれたので、無駄なペソが残ることはなく、出国手続きを無事終えることができました。

帰りの飛行機も空いていて、再びフルフラットシートで熟睡です。マイアミからサンフランシスコ、そして成田という行程は、正直いってあんまり覚えていないのですが、退屈しながらも、南米旅行の記憶を思い起こしたりしていたのでしょう。時差の関係で、マイアミから成田までの長い一日が終わり、それとともに南米旅行のめくるめく体験も終わったのでした。


感想:言葉が通じなくても何とかなる。南半球スキーのイチ押しは南米だっ!!!


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