単独のスキーエリアとしては世界最大と言われるトロアヴァレーは、以下の4つのスキー場から成ります。とにかく広いです。このスキー場を知らずに世界のスキ−場は語れません。海外スキーの経験のない方にあえて説明するとしたら、いわゆるMt.6(野沢・蔵王・志賀・草津・八方・妙高)のゲレンデがすべて繋がっている状況を考えてみて下さい。それぐらい広いです。とにかく死ぬまでに一度は行ってみて下さい。(旅行記はこちら)
Les Trois Vallees
トロアヴァレーとは「三つの谷」という意味ですが、その一番奥の谷にあるスキー場。また、トロアヴァレーの中でお金持ちが最も多いところとしても知られています。ゲレンデは、とにかく目立つSaulireというピークから降りてくるエリアを中心として、その周囲をいろんなエリアが囲んでいる、かなり複雑なレイアウト。とにかくやっぱり一番気持ちがいいのがそのSaulireで、そこから隣りのMeribelに滑り込んでいくこともできます。
(最終滑走年:2004 / 最終更新日:2005.1.18)
Les Trois Vallees
トロアヴァレーの中心部に位置するMeribelは、スキーサーカスの拠点としての滞在に最適です。スキーセンター前に集まる4本のゴンドラは壮観で、さあ今日はどこに行こうかと胸が高なります。ちょっと奥にあるMottaretに泊まるのもいいでしょう。ゲレンデに目を移すと、中央の谷から両側の尾根に向かって広がる大きな2枚の平面に沿ってコースがあるため、シンプルなレイアウトで長い距離を滑ることができます。谷が深いせいか、眺望という点では他のエリアに一歩譲る感じですが、そのぶん尾根のてっぺんに登りつめた時の感動はひとしおです。
(最終滑走年:2004 / 最終更新日:2005.1.18)
Les Trois Vallees
Val Thorensと同じ谷の手前側にあるため、ともするとVal Thorensのオマケという感じになってしまいそうなスキー場ですが、もちろんここだけでも十分な規模を誇っています。このあたりは谷が広く、ずっと麓の方まで見渡すことができるため、コースのどこからでも素晴らしい眺望が得られます。中心部にはリフトが密集し、ちょっと日本のスキー場っぽい雰囲気もありますが、そのまた奥には更に広いエリアがあったりします。
(最終滑走年:2004 / 最終更新日:2005.1.18)
Les Trois Vallees
トロアヴァレーの一番奥地という感じがするところです。と同時に、天に一歩近づいたという感じがするスキー場でもあります。谷というよりすり鉢のような地形で、しかも森林限界の遥か上にあるため、スキー場のどこからでも全体を見渡すことができます。唯一の例外が、トロアヴァレーを構成する三つの谷を越えて、そのまた向こうに展開してしまうOrelleというエリアなのですが、ここはここでさほど広くないながらも独特の雰囲気を保っています。ここはまた、トロアヴァレーで最も新しいエリアだけあって、ゴンドラやロープウェーなどの乗り物が多彩で楽しいエリアでもあります。ただし、CourchevelやMeribelから来た人は、あんまり夢中になって帰りのリフトに間に合わないなんてことにならないように注意して下さい。
(最終滑走年:2004 / 最終更新日:2005.1.18)
隣り(といってもシャトルバスで10分かかりますが)のLa Crusazというスキー場とセットで、"Massif Des Aravis"という複合スキーリゾートを作っています(最近St Jean de SixtとManigodという二つの小さなスキー場が更に参加したようですが、あまりに小さいので気にしなくて良さそうです)。フレンチ・アルプスの玄関口となるジュネーブからわずか50kmという近さなので、トロアヴァレーやヴァルディゼールなんかに行く途中でちょっと寄っていくのが便利です。とはいえ、そんなオマケのスキー場と思って油断してると、実は標高差800mクラスの大型スキー場で、滑り始めてみてビックリということになるかも。
(最終滑走年:2004 / 最終更新日:2005.1.18)
Grindelwald
隣りのMännlichenあたりまで含めて一つのスキー場と考えるとわかりやすい。山頂から、Grindelwald側とWengen側のどちらにも降りられるので、全部あわせるとけっこうな滑り応えになります。ただ、これぞという手応えのあるコースは少ないですね。日本からはるばるやってきた観光客としては、Jungfraujochへの登山電車にも乗りたいところですが、これが結構時間を食うので、綿密なスケジュールを立てて臨みましょう。
(最終滑走年:1996 / 最終更新日:1998.5.17)
Grindelwald
麓に近いMürrenまでで実質一つのスキー場。ここへ来たらとにかく007で有名な山頂レストランまで登るのが定番のコース。そこから降りてくるコースは、初級者にはかなり厳しいけど、逆に上級者にはなかなか面白いコースです。
日本人の多くが宿を取るGrindelwaldからはかなり離れているので、登山列車などの時間を前日のうちに調べておきましょう。(ツアーだったらバスを出してくれるかもしれないけど)余談ですが、帰りのMürrenbahnの列車からケーブルカーに乗り換えるGrütschalp駅での荷物の積み替えは見物です。
(最終滑走年:1996 / 最終更新日:1998.5.17)
Grindelwald
上の二つに比べると、これと言った売りに欠けるという印象の否めないスキー場です。滞在初日とか最終日とか、日程的にきつい日に来るぐらいでちょうどいいかな。ところで、ここの一部のコースは、いったん滑り降りると、Tバーリフトに乗らないと戻ってこられません。初めてスノーボードを借りたような人は、Tバーリフトにしがみついて帰ってくる羽目にならないように注意しましょう。(っておれのことか)
(最終滑走年:1996 / 最終更新日:1998.5.17)
Zermatt
「アルプスでスキー」と言ったときに多くの日本人が思い浮かべるのが、フランスのChamonixか、ここZermattかのどちらかではないかと思います。中でもZermattは、ガソリン車乗り入れ禁止のポリシーと、マッターホルンの眺望とで知られています。私はイタリアのCerviniaから峠越えで行ったので、村の様子は見ていないのですが、どこから見てもマッターホルンが見えるというのは確かにその通りです。そしてその中でも最も標高の高いMatterhorn Glacier Paradise (昔はKlein Matterhornと呼んでいたはず)は、ゴンドラ山頂駅が標高3883m、そこからリフトに乗ると標高3899mまで到達することができます。そこからは気持ちの良い中斜面が延々と続き、どこまで滑れば終わるんだろうという感じで滑っていくと、やっと谷底に着くのがFurggというところで、この間標高差約1500mを一気に下ることになります。その先に広がるSchwarzseeエリアは、メインエリアから少し切り離された雰囲気の中、いろんなコースを選んで滑ることができてまた違った楽しみがあります。
(最終滑走年:2020 / 最終更新日:2022.4.10)
Cervinia
お隣のZermattが、深く刻まれた谷の底に向かって滑っていく感じなのと対照的に、広くて開放的と言われるCervinia。これといって名物コースがあるわけではありませんが、Zermattとの境界になっているPlateau Rosa、あるいはTheodulpassからは、広くて眺めの良いコースが広がっています。それでも麓まで滑れば標高差1500mで、なかなかの滑り応え。あと一つ追記しておくべきことは、国境を越えてスイスからイタリアに入ると、レストランの食事が安くて美味しくなることでしょうか。
(最終滑走年:2020 / 最終更新日:2020.4.10)
Cervinia
イタリア側からチェルビニアに向かって進んでいくと、そろそろ着いたかなという感じで見えてくるのがValtournencheのゴンドラ乗り場。ここから登っていっても上ではCerviniaにつながっているのですが、山頂部で長いTバーリフトに乗る必要があるので、ちょっと注意が必要です(戻ってくるときは問題なし)。麓からのゴンドラは、一見すると行きも帰りも乗る必要があるように見えますが、実は下山コースがあり、山頂から標高差1400mを一気に滑り降りることもできます。
(最終滑走年:2020 / 最終更新日:2022.4.10)
イタリアとフランスを結ぶ高速道路をChâtillonで降りて、Cerviniaに向かう一般道は、左右を高い山に挟まれています。その西側の山の方に少し登ったところにあるのがTorgnonスキー場。コースはY字型で、下の縦棒がゴンドラです。地元の人むけの小さなスキー場のように見えますが、標高差735mと立派なスペックです。下半分は緩斜面が続くので、滑り応えがあるのはY字の上の左右に広がる部分。急斜面こそありませんが、空いている中斜面を気持ちよく滑ることができます。
(最終滑走年:2020 / 最終更新日:2022.4.10)
ChâtillonからCerviniaに向かって走っていると、右側に絶壁がそびえ立ち、そこにロープウェーが懸かっているのが目に入ります。この絶壁の上にあるのがChamoisスキー場。麓から絶壁を見たときの印象とはうらはらに、台地の上には穏やかな斜面があります。リフトは縦に3本で、あまり変化のあるコースではありませんが、麓から切り離された雰囲気を味わいながらのんびりと滑るのが良いのではないでしょうか。
(最終滑走年:2020 / 最終更新日:2022.4.10)
Garmisch Partenkirchen
Garmisch Partenkirchenというスキー場は、完全に分離した三つのエリアから成るのですが、そのうち最大の規模と言って良いのが、このAlpspitzエリアです。マップで見ると狭いようで、実はロープウェイが4本も架かってたりします。ただし、Alpspitzbahnというロープウェイから滑り降りるエリアと、Kreuzeckbahnというロープウェイから滑り降りるエリアとは、かろうじて連絡コースで結ばれているだけという感じなので、標高差を実感するのはかなり難しい感じです。
Alpspitzbahn側は、標高も高く、これでも一応アルプスのスキー場だぞ、という解放感が感じられます。一方、Kreuzeckbahn側は木に囲まれた林間コースが主体で、標高が低いせいか雪質もそれほど良くありませんが、とはいえ、ワールドカップで有名なカンダハーコースなんかもありますし、捨てたもんじゃありません。
ドイツにスキー場なんか無いと思っている人も多いかと思いますが、ミュンヘンから1時間強のドライブでアルプスの片鱗が味わえます。ぜひ足を延ばしてみて下さい。
(最終滑走年:1993 / 最終更新日:1998.9.15)
ザルツブルグ南方にあるスキー場群は、アマデウス・モーツァルトにあやかって「スキー・アマデ」という統一名称を名乗っています。共通リフト券もあり、エリア全体では860kmのコースが滑走可能と言われています。もっとも最近では、スキーアマデを含む更に広いエリアを滑走可能な"Salzburg Superski Card"というのができて、実に2,200kmを滑走可能だそうですが。(旅行記はこちら)
Ski Amade
スキーアマデの東北側の端にポツンとあるスキー場。ゲレンデマップではおまけのように小さく書かれていて、実際ここに辿り着くまでの道はかなりの難路なのですが、Dachstein山塊を東側から眺める独特の眺望には、一度行ってみるだけの価値はあると思います。ゲレンデそのものはこじんまりとしていて、日本の小規模スキー場のような雰囲気です。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.4)
Ski Amade
こちらは正真正銘のスキーアマデ最東端。しかもゲレンデが東北を向いているため、雪の少ない東側の景色が目に入ってきて、あまりアルプスらしくない雰囲気です。しかしゲレンデの規模はそれなりのものがあり、十分に滑走を楽しめます。あと、ちょっと珍しいのがここのゴンドラ。キャビンがケーブルに固定されており、他のキャビンが駅に停まっている間は、すべてのキャビンが(空中で)停止して待っているというものです。ちなみに山麓駅から山頂駅までの間に2回停まりました。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.4)
Ski Amade
HauserからPlanai, Hochwurzenを経てReiteralmまで、4つのピークを持つスキー場群が、相互に滑り込み可能な形で連結されています。その東端にあるのがHauser-Kaiblingのスキー場。ゴンドラ山頂駅の横に、謎の電波塔のようなものが建っているのが特徴です。この並びの中では最も標高差があり、なおかつバックボウル的なエリアもあることから、滑走の充実感という点では頭一つ抜き出ている感じ。なお、麓にはゴンドラ乗り場が2ヶ所ありますが、西側の乗り場は住宅地の中で車も停めにくいので、東側の乗り場(こちらは開けている)に行くのがお勧めです。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.4)
Ski Amade
4つ並んでいるピークの中で、なぜか真ん中の二つだけが「併せてひとつのスキー場」という扱いを受けています。その割には、両者を行き来するには下りのゴンドラに乗る必要があったりして、あまり連絡が良くないのですが。
Planaiの麓には、このあたりのスキー場の総称にもなっているSchladmingの街があります。HauserやReiteralmなどの麓にはほとんど何もないのに対し、ここだけが立派な街という感じ。そしてこの街に向かって滑り降りていくようなコースが、ワールドカップの回転のレースとして歴史のあるシュラドミング大会(日本の岡部選手や佐々木選手が表彰台に上がったこともある)のコースになっているそうです。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.4)
Ski Amade
4つ並んだピークの中では最西端。HauserやPlanaiに比べると、スキーアマデの中央部に近くなり、その分だけアルパイン的な眺望が見られるようになってきます。コースは素直なレイアウトで、山頂部から右と左の尾根にそれぞれ降りていくコースが伸びています。ちなみにここにはマップ上に黒で表される上級コースが4つあって、"Black Queen", "Black Power", "Black Rose", "Black Horse"と名づけられています(4つ併せて"Black Quartett"らしい)。でもどのコースにも代替ルートがあって、中級者であれば全山問題なく滑れるようになっていますのでご安心を。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.4)
Ski Amade
Reiteralmの更に西にポツンと孤立した感じのスキー場。アプローチも、ハイウェイから少し離れたところにあります。高速リフトも無い地味なスキー場ですが、結構な標高差があるので、実際に滑ってみると十分な手応えがあります。全体的に、コースの両側が綺麗な林に挟まれているのが印象的でした。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.4)
Ski Amade
南側の山麓からロープウェイでアクセスするのですが、このロープウェイからは断崖絶壁しか見えません。というのもゲレンデ自体は山稜の北側に開けているのです。南側の断崖とは対照的に、山の北側にはゆったりとした氷河が広がり、そこに小ぢんまりとリフトが架かっています。滑走そのものはたいしたことはないのですが、南側から北側へとめまぐるしく変わっていく景色を見るだけでも、行ってみる価値はあると思います。なお、ここから延々と氷河の上を滑り、ハルシュタットの町の近くのDachstein Krippensteinというスキー場まで行くツアーコースがあるようです。もちろんガイドを雇うなどの万全の準備が必要でしょうが、なんだかちょっと興味を惹かれました。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.6)
Ski Amade
スキーアマデの東側半分では、常にDachstein山塊の圧倒的な山容が目に入ってくるのですが、そのすぐ麓に位置するのがRamsauというエリアです。ここにはRamsauという一つのスキー場があるわけではなく、リフト1〜2本の小さなエリアがいくつも散在しているのですが、その中で比較的大きいのがRittisbergというところ。私はここだけ滑ったのですが、目の前に見えるDachstein山塊の綺麗な姿以外には、特筆するほどのものはありません。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.6)
Ski Amade
L219という道路の北側にリフトが4本、南側にゴンドラと短いTバーがあります。なのでどうしても北側のコースに目が行きがちなのですが、道路の北側ということは、斜面は南向きということで、どうしても雪質が悪くなってしまいます。おまけに南側の眺めはどうもいまいち。一方ゴンドラを使うコースは、コースバリエーションこそ全く無いものの、雪質も良く、距離もそこそこあり、おまけにDachastein山塊の眺めも良いということで、こちらの方がずっとお勧めです。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.6)
Ski Amade
アウトバーンを降りてメインの道を進むと、道沿いに駐車場があるというわかりやすいスキー場。そこから標高差400mぐらいのリフトが縦に2本連なっています。ゲレンデからは、正面にFlachauのコースがよく見えます。コースのバリエーションはほとんどありませんが、いかにもスキーアマデの入口という感じのロケーションで、本当に何かのついででちょっと立ち寄るにはいいんじゃないでしょうか。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.6)
Ski Amade
南の方から伸びてきた尾根の終端部分から、東に降りていくのがRadstadt, 西に降りていくのがAltenmarktという具合になっているスキー場。RadstadtもAltenmarktも、それぞれ割と大きな町です。ちなみにAltenmarktには、スキーメーカーのAtomic社の本社があるそうです。ゲレンデは、どちら側に降りても標高差700m程度で、まあ中規模という感じ。ちなみに山頂付近は、両側から登ってくるゴンドラやリフトが複雑に立体交差していて、なんとも賑やかな感じです。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.6)
Ski Amade
スキーアマデ中心部はSalzburger Sportweltと呼ばれているのですが、その南の方のスキー場部分を断面図で見ると、ΛΛという形になっています。西の谷にはKleinarlという町があり、山を越えた中央部の谷はFlachauwinkl。ここは谷の真ん中にアウトバーンが走っていて、両側は完全に分断されています。そこからもう一度山を越えた向こうがZauchenseeというところです。そういうわけで、地図には3つの地名が載っているのですが、スキー場としては2つと数えるのがオーソドックス。両スキー場の間の移動は、アウトバーンの下をくぐって行き来するシャトルバスということになります。
このあたりは、全体的にわりと山深い場所という印象なのですが、中でもZauchenseeはかなり他から隔絶された雰囲気です。また、Zauchenseeの最奥部にあるSchwarzwandbahnというゴンドラ沿いには、ワールドカップの滑降他で使うコースがあるのですが、これが自慢らしく、あちこちに看板が立っています。ちなみに滑降のスタート部分は、ゴンドラ山頂駅よりさらに70mほど上にあって、そこには短いケーブルカーのようなもので登ることができるのですが、一般人は見学だけで、そのままケーブルカーで降りてこなければいけないそうです。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.6)
Ski Amade
ここもそれなりに大きなスキー場ですが、ゴンドラが1本もなく、代わりに6人乗りリフトが5本と4人乗りリフトが1本、あと数本のTバーがあります。6本の高速リフトは"Shuttle"と呼ばれています。Kleinarl側は、麓の側からChampoin Shuttle、Bubble Shuttleという2本が繋がるシンプルな構成。一方Flachauwinkl側は、麓からSunshine Shuttle、Family Shuttleと乗り継いで登ると、そこからPowder ShuttleとAbsolut Shuttleという二つの選択肢があります。前者は尾根のてっぺんに出てKleinarl側に滑り込むためのルート。後者は、登りきったところから"Absolut Park"というパークに滑り込んでいけるようになっています。このAbsolut Parkの周辺が、眺めの良いボウル状になっていて、そういう意味ではKleinarl側よりもFlachauwinkl側の方が楽しめるかもしれません。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.6)
Ski Amade
Salzburger Sportweltのメインエリアも、やはりΛΛ状になっているのですが、Flachauwinkl一帯とはことなり、ここでは谷の数に対応して三つのスキー場として扱われています。その中で最も東にあるのがFlachau。標高差1,000m程の立派なスキー場なのですが、山頂付近の地形がなだらかで、幅広い斜面のあちこちにリフトが架かっているので、初心者にも安心で、なんだか日本のスキー場を思い出させるような雰囲気です。斜面は主に東北を向いていて、前方にはDachstein山塊の美しい姿を見ながら滑ることができます。麓にあるFlachauの町もそこそこ賑わっているし、交通の便もいいので、なんとなく「スキーアマデの顔」というような印象のスキー場ですね。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.6)
Ski Amade
谷底にWagrainの町があり、そこから東の斜面、西の斜面それぞれに登っていくリフトやゴンドラがあるというスキー場。東西のゴンドラ乗り場は1km近く離れていて、これを一つのスキー場と数えるのはかなり無理があったのですが、ここにG-linkというゴンドラが架かったことにより、状況は大きく変わりました。このG-link、Wagrainの町の東側ゲレンデの中腹と西側ゲレンデの中腹を水平に結ぶゴンドラで、このゴンドラの登場により、東西のゲレンデ間の移動が自由にできるようになったのです。またこれにより、東のFlachauから西のAlpendorfまで、かなり広いエリアがスキーを履いたまま移動できるようになりました。ちなみにFlachau側に向かって登っていくゴンドラには、"Flying Mozart"という、まさにスキーアマデの中心部に相応しい名前が付けられています。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.6)
Ski Amade
Flachauからスキーを履いたままで移動できるとはいえ、ここまで来ると景色もずいぶん変わります。斜面がやや西向きということもあり、St. Johanの町と、その向こうの山々を見ながらの滑走となります。Wagrainからの移動は、小さな尾根と谷とを繰り返す感じで、地形の複雑さに何だかワクワクします。
なお、Wagrainと繋がっているのはAlpendorfの方で、St. Johanというのは、そこから車で10分ぐらい移動したところにある小さなスキー場です。町の名前とスキー場の名前が同じということからわかる通り、町の中心部にリフト乗り場がある便利なスキー場なのですが、私が行ったときは雪不足でクローズでした。それにしても、この二つが何故一つのスキー場として扱われているのか、まったく不思議です。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.6)
Ski Amade
Hochkönigと呼ばれるエリアは、3つのスキー場が横に連結しているため、端から端までの移動がものすごく大変で、でもそれがとても楽しいスキー場です。日本で言うと、昔のサンアルピナスキー場みたいな感じです(今は中央の青木湖スキー場がなくなってしまいましたが)。その中で、スキーアマデ中心部からやってくると最初にあるMühlbachは、正面に見えるHochkönig山の岩っぽい姿が印象的なスキー場です。その眺めに相応しく、どちらかというと急なコースが多いとう感じですが、初級者でも山頂まで行くこともできます。ちなみに、ここからスタートして、"Königstour"という看板に従って進んでいくと、一番奥にあるMaria Almスキー場まで簡単に(初中級コースだけで)行くことができます。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.9)
Ski Amade
三つ横に並んだスキー場の真ん中なので、どうしても「通り道」という扱いを受けてしまいがちなスキー場ですが、標高差400mから600m程度の中級コースが次々と現れ、気持ちよく滑れるエリアです。滑っている最中は、東側を見るとHochkönighの険しい山容、西側を見るとMaria Almの穏やかな丘陵地帯が見えるため、そういう意味でも変化の真ん中にいるというのを実感できます。Hinterthalというところには、メインエリアから街を挟んで700〜800mほど離れたところに、短いリフトのコースがなぜか二つほどあります。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.9)
Ski Amade
Mühlbachから延々と滑ってくるKönigstourの終点となるスキー場。また、ここから逆向きにMühlbachまで行くKönigstourもあります。山頂から2本の尾根が伸びていて、そこから谷に滑り降りるようなレイアウトは、トマムやサホロ、あるいは八方尾根や野沢温泉など、日本で良く見るレイアウトに似ているような気もします。周囲に険しい山が少なく、全体的に穏やかな雰囲気なのも、日本のスキー場に似ているかもしれません。とはいえ標高差は1,000m以上あり、MühlbachやDientenと比べても規模の大きさを感じさせます。なお、Dientenと同様に、ここにもメインエリアからずっと離れてNatrumというゲレンデがあり、しかもゴンドラまで架かっているのですが、そのゴンドラの標高差がわずか298mというのが、なんとも妙な感じです。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.9)
Ski Amade
AlpendorfからGastein方面に向かう途中、国道からちょっと北に入ったところにあるスキー場。牧草地のようなところに何となくTバーリフトが架かっていて、えらく地味な感じです。全体ではTバーリフトが4本、山の上の方に行くと、牧草地というよりは林間コースのようになりますが、それでも規模という点ではかなり見劣りするのは否めません。
ここはむしろ、スキー場の手前にある小さな湖と、その畔に建っている城(14世紀のものらしい)を中心とした観光の方が有名なようです。スキー場への道がわかりにくくて随分グルグルと走り回ったけど、確かに良い雰囲気のところでした。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.9)
Ski Amade
ザルツァハ川に沿って走る国道から南に逸れ、短いトンネルを抜けると、Gasteinertalと呼ばれる谷に入ります。そこで最初に現れるのがDorfgasteinのスキー場。ゴンドラ乗り場からは、下山コースのような細いコースが1本見えるだけですが、いったんゴンドラに乗り込むと、尾根に向かってグングンと登っていきます。その標高差は1,165m。中間駅があるとはいえ、1本のゴンドラとしてはスキーアマデ最大の標高差です。山頂駅まで行くと、尾根の反対側が見えるようになり、そこから少し尾根を下ると、隣のGroßarltalスキー場に滑り込むことができます。谷から尾根まで一気に登るせいか、Gasteinertal側を振り返ると、なかなか雄大な眺めを得ることができます。尾根の方向に連なる山並み(下の写真)の眺めも綺麗ですね。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.9)
Ski Amade
Dorfgasteinの山頂部から反対側に滑り込むスキー場。別の行き方としては、Alpendorfから谷伝いに10kmほど進むとゴンドラ山麓駅に着きます。尾根から谷に向かってゲレンデが広がっているのですが、地形がちょっと複雑で、下半分は林間コース主体、上半分はボウル状の開放的なエリアという感じです。その更に上には、Dorfgasteinとの境界を成す尾根から横に伸びた支尾根があって、その上に伸びる眺めの良いコースを滑ることができます。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.9)
Ski Amade
Gasteinエリアで最大規模となるこのスキー場は、Bad HofgasteinとBad Gasteinという二つの町をベースとして、その両者の間に広がっています。特にBad Gasteinは、このあたりの観光の中心地となる温泉街で、複雑な地形の町の中に、数多くのホテルやレストラン、ショップ、それに温浴施設などがひしめき合っています。
ゲレンデは、Bad Hofgastein側のSchlossalmと、Bad Gastein側のStubnerkogelという二つのピークを中心に、かなり広大に広がっています。Schlossalm側では、スキーアマデ最大となる標高差1,443mを一気に滑ることができるコースもありますが、山の裏手を回るコースのため、眺めがあまり良くないのが残念です。それよりもむしろ、Schlossalmのロープウェイの下とか、はげ山のようなStubnerkogelの山頂から滑り降りるコースとかの方が、眺望という点でも、滑走の充実感という点でも、楽しめるような気がします。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.9)
Ski Amade
Bad Gasteinの町は、深く切れ込んだ渓谷の両側に細い道が入り組んでいて、とにかくわかりにくいのですが、そのわかりにくいところを通り抜け、大通りの反対側にきたところに、Graukogelのリフト乗り場があります。ペアリフト2本とTバーリフト1本だけの地味なスキー場ですが、標高差は驚きの928m。また、谷を挟んで反対側、Stubnerkogelのゲレンデも良く見えて、意外な穴場という感じです。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.9)
Ski Amade
Gasteinertalを奥の方まで進んでいくと、料金所(リフト券があれば無料)を抜け、だんだんと山岳道路っぽい雰囲気になってきて、かなり高いところまで来たというところでいきなり目の前にスキー場が現れます。標高が高いせいか、ゲレンデには全く木がなく、あたり一面真っ白の開放的な雰囲気です。麓から山頂まで、標高差1,066mのゴンドラが伸びていて、実質的にはこのゴンドラが全てのコースをカバーしています。コースバリエーションはそれなりにあるのですが、なにしろ全面開放的なため、どのコースを滑っても似たような景色で、それがまあ残念といえば残念ですが。とはいえ、アルプスに来たという感覚を味わえるスキー場なのは確かです。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.9)
日本でも有名なスキー場です。ゲレンデの規模というよりも、街も含めたエリア全体のブランドと、あとはワールドカップのクラシックレースのひとつ、ハーネンカム大会が開催されることで知られているのだと思います。とはいえ、ゲレンデの規模もなかなかで、特に2005年に作られた3Sというロープウェイで、メインエリアとJochbergエリアとの行き来が楽になったことにより、その規模を味わいやすくなりました。Jochbergの一番奥のコースまでいくと、Kitzbühelの街まで戻ってくるのには2時間はかかるだろうと思います。スキー場全体で、8人乗りリフトが5個もあるのも驚きです。また、メインエリアから街を挟んだ反対側には、Kitzbühelerhornというエリアがあって、かなり本格的なコースがあるようなのですが、さすがに一日だけの滞在では、そちらまで足を伸ばすことはできませんでした。
(最終滑走年:2014 / 最終更新日:2015.5.9)
インスブルックエリアにも沢山のスキー場がありますが、オリンピックのアルペン 競技会場となったAxamer Lizumは、その中でも最大規模のものです。とは言っても アルプスのメジャースキー場と比べるとそれほどの大きさではないのですが、そこそこの 中斜面がいくつか揃っています。上級者コースだけがメインのエリアの反対側にあるので、 みっちり練習したい人はこっちに行けばいいかな。ちなみにこのスキー場のメインの 輸送手段となっているのは、麓から山頂まで直行する謎の地下鉄です。(駅を出たら すぐに外に出ちゃうんだけど)
(最終滑走年:1992 / 最終更新日:1998.9.15)