多くの日本人と同じように、私も初めの海外スキーはここでした。カナダといっても雪質は日本とそんなに変わらないんだけど、なんといっても縦に長い。ただ、中腹から下はコースの変化があまりないので、ひたすら滑っても滑ってもベースに着かないという感じ。でも、peak chairを利用して滑る山頂エリアのゲレンデは、どれも素晴しいものばかりです。
スキー雑誌などではビレッジの評価も高いようですが、こちらに関しては私はちっともいいと思いません。人工的でせせこましくてチープな感じがします。むしろ、Whistler Southあたりに泊まって、夜はおとなしくジャクジーにでも入ってるのがいいような気がします。
(最終滑走年:1992/最終更新日:1998.5.17)
隣りのWhistlerと、どちらが良いか好みが別れるところですが、山頂付近のリフト配置が悪いため、私はどちらかというとWhistler派でした。でも最近は改善されてきてるのかな。Blackcomb Glacierを繰り返し滑れるようなら、こちらに一票入れてもいいんだけど。「昔はヘリスキーのエリアだった所に、リフトでアクセスできるようになった」と評判の7th Heavenは、何だか掴みどころがなくて私の評価は今いちです。
(最終滑走年:1992/最終更新日:1998.5.17)
Vancouver市街から手軽に行けるスキー場。ナイターもやってるし、規模的にも日本のスキー場に近いイメージの所です。確かに夜景は綺麗。私が行ったときは、雪不足で滑れないコースもありました。でも、全部滑れたとしても、やはり日本の中規模スキー場ぐらいの滑り応えしかないかな。どうしても当日中にWhistlerまでたどりつけないスケジュールの場合にでもどうぞ。
(最終滑走年:1992/最終更新日:1998.5.17)
夏の観光地としても有名なルイーズ湖の名を冠したスキー場ですが、湖自体はハイウェイを挟んだ反対側にあり、ちょっと離れています。でも、天気の良い日にゲレンデから見える湖とその後ろの山々は、なかなかの景色です。
コースレイアウトについては、標高差の割にはロングランの楽しみが少ないものの、それを補って余りあるような急斜面が沢山あります。特にバックボウルはコブ好きの人には堪らないでしょう。個人的にはカナダで一番好きなスキー場です。なお、山頂にのぼるJバーリフトは、斜度がきついので慣れてない人は要注意。
(最終滑走年:1989/最終更新日:1998.9.6)
ゴンドラの山頂駅が実質的なスキー場ベースであり、そこからどちらの方向を向いてもコースが広がっていることから、「カナダらしい開放感にあふれたスキー場」と評されることの多いサンシャイン・ビレッジです。しかし、ゴンドラが半分連絡用のような使われ方をするため、数字に現われる標高差に比べて実質の滑走感がやや低くなるのは否めません。車山や岩原が好きな人には向いているかもしれないかな。雪質は評判通りとても良いです。私が行ったあとで、ゴーズ・アイというエリアが新しくオープンしたそうなので、それで少し雰囲気が変わったかもしれません。
(最終滑走年:1989/最終更新日:1998.9.6)
バンフの街のすぐ近くにあるスキー場。バンフの街を見下ろしながら、自分が泊まっているホテルのを探すのも、その後ろに広がるサルファー・マウンテンを眺めるのも良いでしょう。ゲレンデはそれほど広くありませんが、急斜面が多いのが特徴です(入ってすぐ正面の斜面は、たぶんバンフエリアで一番急なんじゃないかな)。カナダでは珍しくナイター営業を行なっていますが、はっきり言ってハンパじゃない寒さです。ミスティック・リッジの方は、私が行ったときにはまだ出来てなかったんですが、本などで見ると、割とシンプルなレイアウトのようですね。
(最終滑走年:1989/最終更新日:1998.9.6)
バンフの街からちょっと離れているため、日本では話題になることの少ないナキスカですが、実はあのカルガリーオリンピックのアルペン全種目が開催されたスキー場であり、当然のことながらなかなかの滑りごたえがあります。ロッキー山脈の一番端の方まで来てしまうため、眺望という意味ではやや劣りますが、中斜面のクルージングという意味ではこのエリア一番ではないでしょうか。バンフからバスも出ていますので、4日以上滞在される方は、ぜひ一度行ってみて下さい。
(最終滑走年:1989/最終更新日:1998.9.6)
ソルトレイクシティーエリアを代表するスキー場といえばここでしょう。30年ほど前にできた時は、時代の最先端をいく近代的スキー場だったようです。当時の設備も今ではやや古くなってしまい、ロープウェイで登るのも最近は流行らないのに、なんて思いますが、山自体の良さは今でも変わりません。特に急斜面の豊富さではアメリカでもトップクラスでしょう。最近山頂の裏側にMineral Basinというエリアがオープンし、開放感あふれる上級コースを更に楽しめるようになりました。また、隣のAltaにも滑り込めるようになりましたが、そこまで行かなくても十分楽しいのでは、というのが私の感想です。ただ、宿泊施設などはそれほど充実していないので(メインのホテルであるCliff Lodgeは有名ですが)、滞在型のリゾートスキーというよりは、ソルトレイクシティー近辺に泊まっての移動スキーになるケースが多いのではないかと思います。
(最終滑走年:2002/最終更新日:2003.1.1)
アメリカでも有数の歴史を持つらしいスキー場ですが、地形が悪いせいか今ひとつ滑走の充実感に欠けるような気がします。短かい尾根と谷底のコース、それに山肌に沿った緩斜面という感じ。当時貧乏旅行をしていた私は、リフト券の安さにつられてスノーバードを素通りしてここに来てしまったのですが(ソルトレイクシティーからバスで行く場合、アルタとスノーバードは同じバスに乗ります)、やっぱりスノーバードに行っておけば良かったとちょっと後悔したのでした。
(最終滑走年:1989/最終更新日:1998.11.3)
標高差600m程度の中規模スキー場ですが、地形とコースレイアウトが良く、思った以上に楽しめます。オープンなゲレンデと林間コースのバランスが絶妙です。リフト券も安いので、ソルトレイクエリアの一押し穴場スキー場と言ってもいいかな。リフト券は共通ではないけど、隣りのブライトンへはスキーを履いたまま行けたと思います(ちょっとおぼろげな記憶だけど)。
(最終滑走年:1989/最終更新日:1998.11.3)
ソリチュードの隣り、さらにもう一回り小さいスキー場です。リフトやレストハウスも地味で、いかにも地元向けロコスキー場という感じ。さすがに日本からわざわざ滑りにいく所じゃないかな。私は午後に用事があったので、午前中だけ滑るにはちょうど良いぐらいだったのですが。
(最終滑走年:1989/最終更新日:1998.11.3)
2002年冬期オリンピック・男女滑降の舞台となったスキー場。レイアウトを見ると、大きく3つのエリアがあり、右端のJohn Paulエリアはその滑降コースを中心とした上級コース。ただし圧雪があまり入らないので、一気にダウンヒルというよりは、コブの急斜面をあくせく降りてくるという感じ。一番上に短かいロープウェイがありますが、これはオリンピック用の標高差稼ぎで、普段はあまり動いていなさそうです。真ん中のエリアはNeedlesと呼ばれ、スキーセンターから一気に登るゴンドラを中心に、初中上級いろんなコースがそろった賑やかなエリア。そして左端のStrawberryエリアは、ゴンドラ一本だけを使ってロングクルージングを楽しめるところです。コース、雪質、景色などどれを取っても素晴らしいのですが、周辺の宿泊設備が貧弱で、かといってソルトレイクシティーからだと一時間ほどかかってしまうのが唯一の難点でしょうか。
(最終滑走年:2002/最終更新日:2003.1.1)
ソルトレイクシティーから40分ほどのドライブで、2002年冬期オリンピックの会場として最も多くの競技が開催されたパークシティーに着きます。ここには3つの大きなスキ−場がありますが、街に接しているのがこのPark Cityスキー場です。標高差は930mとかなり大規模ですが、複雑な地形のため、いっきに全標高差を滑り切ることはできません。レイアウトは日本のスキ−場と割と似ており、コースが細切れになっている印象はありますが、それでもそれぞれのコースは十分に楽しめる長さです。滑り派からリゾート派、ファミリー派まで、客層が幅広いのも特徴のひとつ。そんな中、滑り重視の人にお勧めなのが最も奥にあるJupiterリフト。このリフトの上からは、◆◆と表示される"Expert Only"のコースだけが何本も伸びており、急斜面とパウダーの宝庫です(もちろん初中級者が乗ってしまったらえらいことになる)。あと、ゴンドラが無い代わりに6人乗りリフトが4本もあるのが凄いです。
(最終滑走年:2002/最終更新日:2003.1.1)
パークシティーの街からちょっと奥まったところにある高級スキー場。何が高級かというと、ここはとにかく別荘の住民だけのためにあるようなスキー場なのです。スキーセンターにも不動産会社の案内所が幅を利かせており、私たちも「別荘の営業トークを90分間聞けばリフト券を$20でサービスする」なんてのに勧誘されてしまいました。そのせいか他所から来るスキーヤーには興味はないらしく、$69(約8300円)という法外なリフト券の値段に加えて、混雑時には入場制限もしているようです。ただし、ゲレンデの方は一般スキーヤーにも満足のいく内容で、標高差400m程度のピークが5つほど並び、移動しながら豊富な中斜面を楽しめます。全体の標高差は900mもあるのですが、複雑な地形(菅平を倍ぐらいに大きくした感じ)のせいで一気に滑ることはできません。それでもロングランというより程よいクルージングを楽しむには十分な広さだと思いますが。
(最終滑走年:2002/最終更新日:2003.1.1)
パークシティーの数キロ手前にある新興スキー場。駐車場から洒落たゴンドラで移動すると、いかにも新しく開発されたという感じのスキーセンターに着きます。宿泊施設は少ないですが、ここに泊まればかなり快適そう。ゲレンデの方はというと、とにかく延々と横に広がっており、リフトを乗り継ぎながらの移動を楽しむ感じです。コースは木に囲まれた林間コースが多く、このあたりでは一番いい雰囲気なのではないでしょうか。ただし、マップをちょっと見ると単純なレイアウトのように見えて、実は意外と複雑な形をしているので、油断していて迷子にならないように注意。この手の横に広いスキ−場に共通して言えることですが、一番奥(Dreamscapeといいます)まで行くと、空いていて静かで気持ちのいい滑りが楽しめます。
(最終滑走年:2002/最終更新日:2003.1.1)
アメリカを代表するスキー場の一つです。縦にも横にも十分大きくて、パウダー好きにはバックボウルもあって、文句のつけようのないスキー場と言っていいでしょう。単独のスキー場としては、私がこれまでに訪れた中で最高の水準にあると思います。ゲレンデはほぼ正方形の構成で、自分の居場所をイメージしやすい割には、縦横の移動で様々な変化を味わうことができ、まったく飽きることがありません。ゲレンデだけでなく、タウンに関しても、程良いわざとらしさと適度な熟成が感じられ、ウィスラービレッジなんかの安っぽさよりずっと好感が持てます。なんか褒めすぎのような気もしますが、唯一残念なのは、このスキー場の売りはこれだ!という絶対的な特徴がないこと。でも、総合力だけでも十分過ぎるレベルに達していますので、ぜひ一度行ってみて下さい。
(最終滑走年:1990/最終更新日:1998.11.3)
山頂から下に向かって扇型に広がる典型的なレイアウトのスキー場。一応ピークは2つありますが、印象としてはそんな感じです。ただし、上部が上級者、下部が初級者という色分けではなく、左右方向に上級コースと初級コースが別れています。そういうシンプルなレイアウトですが、規模が大きく、ひとつひとつのコースが充実していることから、あまり退屈に感じることはありません。お気に入りのコースを見つけて繰り返し滑るんだったら、むしろヴェイルよりも良いかもしれない。ただし、いったんコースの一番下まで降りてきてしまうと他のコースへの移動が大変なので、ある程度計画性を持って行動した方が良いでしょう。
(最終滑走年:1990/最終更新日:1998.11.3)
山頂から扇型に広がる丸いゲレンデを4つ横に並べてくっつけたようなレイアウト。それぞれの山が規模も形をあまりたいしたことがないので、全体としても何となく散漫な感じのするスキー場です。ところどころに手応えのあるコースはあるし、とりあえず横に広いので移動の楽しみはあるのですが。
スキー場自体はその程度なのですが、ビレッジの方は非常に魅力的です。無料のシャトルバスを使ってカッパー・マウンテン、キーストーン、アラパホ・ベイスンに自由に行けるので、ここに宿を取ってその日の気分であちこち滑りにいくのが楽しいでしょう(これらのエリアにヴェイル、ビーバー・クリークあたりまでを加えて、サミット・カウンティと総称します)。街並も、スキーのために作られたヴェイルやウィスラーなんかの人工的な感じとは違って、肩の力を抜いて歩ける自然な雰囲気です。移動の手配ができれば、ここに泊まってヴェイルまで滑りにいくのも悪くないかも。ただし、これはこのエリアすべてに共通して言えることですが、ビレッジでも標高が3000m近くあり、軽い高山病の症状がでることがありますので、注意して下さい。
(終滑走年:1990/最終更新日:1998.11.8)
規模は中ぐらいですが、シンプルで楽しいレイアウトのスキー場です。1つのピークから2つのベースに降りる形の正面部と、そのピークから裏側に降りるコース、それから更に奥にあるもうひとつの小さいピークという構成です。急斜面やコブ斜面はそれほど多くないけど、ゴンドラで一気に山頂まで行ってロングコースのクルージングを楽しむのに適した形になっています。それと、このあたりでは珍しいナイタースキーができるのも売りの一つ。ビレッジは小じんまりとして夜の楽しみもないので、軽くナイターを楽しんであとは宿でのんびり、というのも良いかもしれません。
(最終滑走年:1990/最終更新日:1998.11.3)
キーストーンのちょっと奥にあるスキー場。ガイドなどではキーストーンの付属物のように書かれていることもありますが、実質はまったく独立した場所にあります。標高差500m程度で横の広がりもなく、半日もいれば十分な感じなのですが、ここの山頂は、北アメリカ大陸のスキー場の中で最も高い12,450フィート(約4080m!)の標高にあるので、それを自慢するためだけのためでも、行ってみる価値はあるというものでしょう。その代わり一本滑るごとに思いっきり息が切れます。
(最終滑走年:1990/最終更新日:1998.11.3)
ヴェイルと並んでアメリカを代表するスキーリゾート、アスペンのビレッジのすぐ隣りにあるスキー場です。サミット・カウンティに対抗するかのように、このアスペン・マウンテンを始めとして、アスペン・ハイランド、ティーハック(旧バターミルク)、スノーマスといったエリアが無料のシャトルバスで結ばれています。古くから鉱山街として開かれてきたアスペンの街は、ブレッケンリッジと似たような心地良さに、ちょっとスノッブな雰囲気を加えたような感じです。
一方のゲレンデはというと、麓からは見えない奥に広がった縦長の構成で、あちこちにふんだんに急斜面が散りばめられています。2本の尾根+そこから降りていく崖がたくさん、というレイアウトなので、ロングコースのクルージングよりは、急斜面へのチャレンジがメインになるでしょう。それでも標高差は1000m以上あるので、十分満足な滑りができると思います。
毎年1月中旬にはお祭りがあって、たいまつ滑走とゲレンデにあがる花火を見ることができます。夏の花火と違って、これはこれでなかなか綺麗でした。
(最終滑走年:1995/最終更新日:1998.11.8)
アスペン・マウンテンより更にシンプルな、縦長のスキー場。標高差は1100mに及びます。基本的には、メインの尾根コース(ゲレンデ下部ではかなりバリエーションがある)と、そこから両側に降りる急斜面という構成。急斜面の方もアスペン・マウンテンに劣らず手応えがあるのですが、ここでは山頂からの一気降りもかなり楽しめます。空いている広い中斜面を一気に1100mぶん降りてくるっていうのも、そんなにどこでもできることじゃないし。麓に街もなく、レストハウスなどもシンプルなので、その分スキーに集中して猿になってしまうのがいいかも。
(最終滑走年:1995/最終更新日:1998.11.8)
アスペンエリアでは一番横に広いスキー場。と言っても縦の広がりも十分にある、巨大なスキー場です。ここではあれこれ難しいことを考えずに、次はあっちに行こうとかこっちに行こうとか、そうやって滑っているたけで一日があっと言う間に終わってしまうでしょう。これといった売りのあるコースはそれほど無いんだけど、少し移動するたびにゲレンデの雰囲気が次々と変わっていくのが楽しいです。ここでは難しい滑りのことは考えずに、周囲を眺めながらクルージングするのが良いでしょう。麓のビレッジは、アスペンタウンとは違ってスキーのために開発された人工的な街です。
(最終滑走年:1995/最終更新日:1998.11.8)
ニューヨーク州最大、東海岸でも有数の規模を誇るスキー場。と言っても、ニューヨークシティーからは400km以上離れているのですが。ここはまた、レイクプラシッドオリンピックのアルペン会場になったことでも知られている所です。1000m程の標高差を持ち、バランス良くレイアウトされたコースのクルージングが楽しそうなスキー場です。ただ、積雪がそれほど多くなく、なおかつかなり冷え込む気候のせいか、私が行ったときはとにかく全面アイスバーンで、あくせくハラハラしながら滑る羽目になってしまいました。一度行っただけの印象で決めつけてよいものかどうかわかりませんが、もしかするとそういうスキー場なのかもしれません。
(最終滑走年:1990/最終更新日:1998.11.8)
ピッツバーグ近郊エリアの盟主的スキー場。市内からは車で1時間強のところにある総合リゾートです。標高差は300m弱しかありませんが、横に広がった「しらかば2in1」のようなレイアウトです。近郊の他のスキー場が3月になって次々とクローズしていく中でも、最後までほとんど全コースをオープンしていた根性には恐れ入りますが、滑りの手応えという点では、まあスペック通りというところです。案内では上級者コースばかりになっているNorth Faceは、コブのない25度ぐらいの中斜面が続き、かっとび中級者のクルージングに楽しい感じ。コブ斜面は短かいのが2ケ所、斜度がそれほどなく安心して楽しめます。あとは、6人乗りリフトがあるのがちょっと珍しいかな。
(最終滑走年:2002/最終更新日:2002.3.17)
Seven Springsと同じような場所にある同じくらいの規模のスキ−場ですが、若干地味なイメージを持たれているようです。実情もそのイメージの通りで、リフトは遅く、レストハウスもこれといった特徴のない、良くも悪くも普通のスキ−場です。ゲレンデ的には、短かめのコースが横にいくつか並んでいて、ちょっと離れたところにやや長めのコースがあるという、まさにSeven Springsとウリふたつのレイアウト。これだけ何から何まで条件が同じだと、規模と設備で若干劣るだけに、非常に分かりやすい判定負けという感じなのですが、あえて優位点をあげるとすれば、空いていて静かな雰囲気であること、リフト券がちょっと安いことぐらいでしょうか。
(最終滑走年:2003/最終更新日:2003.1.18)
ピッツバーグから2時間ちょっとのところにある中規模スキー場。スキ−場の入口が山頂で、その下に初中級コースが広がり、更にその下に上級コースがあるという不思議なレイアウトをしています。全体の規模はこじんまりしているけど、コブ斜面の手応えはなかなか。このあたりでは、上級コースとは名ばかりの中斜面というのが多いのですが、ここの上級は本物です。なかでも是非行って欲しいのが"Lower Route 66"というところ。リフト下の幅6〜7mの急斜面に延々とコブが続いており、これでもかというぐらいリフトから注目されます。あと、Gladesと呼ばれる林の中のコースを積極的に解放しているのも好ポイント。滑りの充実感はともかく、アドベンチャー気分が味わえます。初中級コースはまあ平均的なレベルですが、標高差という点ではSeven Springsにも勝っています。
なお、このスキー場は"Pennsylvania's Highest Ski Mountain"なんだそうです。なんかあんまり自慢になってない気もしますが(山頂の標高が950mぐらい)。
(最終滑走年:2003/最終更新日:2002.3.16)
ピッツバーグから1時間ちょっとのドライブで、山の上の駐車場に着きます。このへんには多いんだけど、駐車場とレストハウスが上にあって、そこから滑り降りていくようになっています。リフトが2本、それにそってコースも2本というシンプルなレイアウトのスキー場ですが、片方がクルージング向けの中緩斜面、もう片方がそれなりの手応えのあるコブ斜面で、規模のわりにはそこそこ楽しめます。ただし、リフトが遅いので1本滑ったら必ず10分間の辛抱を覚悟して下さい。
(最終滑走年:2002/最終更新日:2002.2.16)
ピッツバーグ市郊外にある公園の中のスキー場。街から20分で行けるのは良いのですが、中身はまさに「公園の一部にちょっとリフトを架けただけ」って感じです。スノボ向けのテレインパークなんかも作って頑張っているんだけど、いかんせん標高差50mではどうにもなりません。まあリフト代は安いし、ファミリーで来るには良いのかもしれませんが。全コースナイター可ですが、昼の部が終わるといったん一時間ほど休憩してしまうのがちょっと不思議。そのときだけレストハウスが混雑します。
(最終滑走年:2003/最終更新日:2003.3.5)
メリーランド州唯一のスキー場。州の西端にあるため、ボルチモアなどの州内の主要都市からはやや遠い。ピッツバーグからは割と近い(車で2時間強)のですが、州が違うせいかあまり知られていないようです。結局お客さんは周辺の小さな町から来てる人たちみたい。標高差は200m弱で、このあたりでは標準的なレベルの小規模スキー場なのですが、レイアウトが非常に良く、特に中上級斜面のバラエティはなかなかのものです。麓から山頂に登るとその裏側にもコースがあって、行ったり来たりしてると一日ぐらいは全然飽きずにすべることができます。小さな湖があってその眺めもなかなか良かったな。
(最終滑走年:2002/最終更新日:2003.1.1)
West Verginiaの代表的スキー場。このあたり(たぶんアメリカ東部のうちNew York以南・以西を指すんだと思います)で最大の規模だそうです。といっても標高差は450m程度で、まあ中規模といったところなのですが、それでもPennsylvaniaの標高差200m程度のところと比べると十分に滑りがいがあります。これだけの規模で、駐車場がゲレンデトップにあるというレイアウトはちょっと珍しいかも。お勧めは"Western Teritory"と呼ばれるところで、メインとなるエリアから道路を挟んだ反対側に、標高差450mを一気に滑れる上級コースが2本あります。特に"Shay's Revenge"の下部にあるコブ斜面は、長さ・斜度・コブの大きさのどれを取っても一流で、このあたりでは他にちょっと見かけない手応えです。この"Western Teritory"を除くと、あとは初中級者に手頃な斜面がそろっており、まる一日滑っても飽きないぐらいのコースバリエーションです。ちょっと離れたところに"Ruchus Ridge"というリフト4本のエリアがあって、シャトルバスで行き来できるみたいなんだけど、時間がなくてそこまでは行けませんでした。ハイウェイから遠いのが唯一の欠点ですが、4時間かけて行っただけの価値はあったと思わせるスキー場でした(もちろんロッキーあたりと比べてはいけませんが)。
(最終滑走年:2003/最終更新日:2003.2.7)
クリーブランド市街から20分、まさに市民のためのスキー場。車で約5分の距離に、Boston MillsとBrandywineという二つのスキー場があるのですが、リフト券もホームページも共通で、まとめて一つのスキー場という認識みたいです。標高差は70mほどで、かなり小さなスキー場の部類に入ります。スペックを見ると二つとも似たようなスキー場に見えるのですが、V字型レイアウトのBoston Millsに対し、Λ型レイアウトのBrandywineの方がちょっと大きく感じられます。リフトもBoston Millsが3人乗り主体なのに対し、Brandywineには4人乗りが4機もあったりします。テレインパークもBrandywineの方がしっかりしてるし。いずれにせよ、絶対的な規模の不足からすぐに物足りなくなってしまうのは避けられないのですが、与えられた条件の中でそれなりに奮闘しているという感じです。足がなければBrandywineに専念、可能ならば途中でBoston Millsに移動すれば、まあ半日ぐらいは楽しめるのではないでしょうか。
(最終滑走年:2003/最終更新日:2003.3.5)